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『動物農場〔新訳版〕』

150ページほどのジョージ・オーウェルの中編小説。

搾取されていた動物たちが、農場主の人間を追い出し、より豊かで平等で労働時間の短い農場を目指す。
7戒という憲法がつくられすべての動物は平等であることをかかげる。

やがて学習に優れたブタがリーダーとなり、ブタの間でクーデターが起こる。イヌを暴力装置にした恐怖政治が行われる。ブタが社会政策を提言して、官僚になり特権階級になる。彼らは7戒をじょじょに崩していき、服を着て、酒を着て、ベッドで寝るようになる。

権力者は過去の歴史を捏造し、憲法の文言を微妙に変えてゆく。
広報役のブタにいいくるめられ、動物たちはだんだんと無抵抗になってゆく。

引退年齢を過ぎても働かせたり、一番貢献したウマであるボクサーを最後は解体業者に売ってしまったりする。風車建設では過酷な労働をさせられる。知識をもっているロバのベンジャミンはニヒリズムにおちいってしまう。

以前より苦しく、息苦しい農場になっていく。

もともとはロシア革命とその後のソ連を風刺した作品だが、いまの日本や世界と重ねながらリアルに読んでしまった。

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