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"十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。"

記事公開日:2016年10月18日

名言集

以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。

決断力』(羽生善治著、角川oneテーマ21、2005年)からの引用です。2005年に『決断力』を読んだ時は、頭にあまり入らなかったのですが、いま読み返すと言葉がしみこんできます。羽生さんは現在46歳でタイトルを複数をもって、トップの座を維持し続けています。

羽生さんはどんな戦型でも指しこなすオールランダーとして知られています。得意戦法がないのが特徴です。将棋に取り組む姿勢は、いつもたんたんとしているようにみえます。公式戦でも勝ち負けにこだわらず、相手の得意戦型や相手の研究手順にあえてのっていきます。これは勝負として考えると危険な選択です。普段も、普通に電車で通勤し、電車の中では詰め将棋を解いています。努力も力をいれずに、自然体で続けている印象です。

奨励会を抜け出すのも大変だが、たとえば、タイトル戦に四、五段の人が出ようと思ったら、予選で若手同士でつぶし合わねばならない。勝ち上がってもA級が待っている。それを全部勝たなくてはいけない。層の厚さという点で、私のころとはかなり状況が違う。やっても、やっても、やっても、結果が出ない......そういう状況だ。
報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。

Web制作の世界も勉強すれば、成功する、収入があがるという保証は全くなく、苦労の割に努力が報われないことが多いと感じます。筆者自身16年間続けてみての感想です。

それでも、継続的な勉強が必要で、少し勉強を離れてしまうと、浦島太郎状態になってしまいます。作ることを止めないで続けていく、最新の技術もキャッチアップしてゆくことが必要です。これを10年、20年と弛まず続けていくのは簡単ではないです。

羽生さんは少ない時間でもよいので、毎日続けることをすすめています。

一つのことに打ち込んで続けるのは、好きだということが根幹だが、そういう努力をしている人の側にいると、自然にいい影響が受けられるだろう。さらにペースを落としてでも続けることだ。無理やり詰め込んだり、「絶対にやらなきゃ」というのではなく、一回、一回の集中力や速度、費やす時間などを落としても、毎日、少しずつ続けることが大切だ。無理をして途中でやめてしまうくらいなら、「牛歩の歩み」にギアチェンジしたほうがいいと思っている。
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