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"私が残業していたら同僚に怒られたことがありました。「労働単価を下げる行為だからやめてくれ」と。"

記事公開日:2016年10月02日

名言集

名建築が生まれた現場』(日経BP社、2016年)から建築家、吉村靖孝さんのインタビューの引用です。吉村さんが大学院を休学して2年間オランダの設計事務所MVRDVに勤めます。そのときのエピソードです。

スタッフは皆集中して仕事に取り組みます。ある日、私が残業していたら同僚に怒られたことがありました。「労働単価を下げる行為だからやめてくれ」と。同僚は真顔でした。

日本の制作会社ではまず考えられないエピソードです。日本ではだらだらと仕事をして、生産性が低い働き方が推奨されるからです。

MVRDVではランチは一斉に細長いテーブルで30分くらいで食べて、夕方まで集中して仕事を終わらします。本書にはそのランチの写真ものっています。一斉に集中して食べている様子に圧倒されます。

吉村さんは最後にこう語ります。

MVRDVでは、オフィスでカタログを眺めるスタッフはおらず、皆使うものは頭に入れていました。事務所で自分のスキルを高めるのではなく、自分のスキルを事務所にいくらで買ってもらえるかという人が多かったと思います。「会社で何かを勉強したい」というような考え方は、世界の設計事務所では通用しないでしょう。
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